トップページ > 企業情報 > 経営ビジョン > 日本中央競馬会創立64周年記念式典 理事長挨拶(骨子)

日本中央競馬会創立64周年記念式典 理事長挨拶(骨子)

日本中央競馬会創立64周年記念式典 理事長挨拶(骨子)

今年も無事に創立記念の式典を迎えることができましたのも多くのお客様にお支えいただいたこと、そしてJRAグループ各社、さらにはサークル関係者等々多くの皆様に支えられてきた結果であります。改めて、深く感謝申し上げる次第です。

昨年に続いて冬季の競馬開催が降雪の影響で中止となりました。
また、夏季における猛暑や多くの台風の上陸等もあり、世界的に気候変動を感じざるを得ない事態が多く起こるようになってきたように思います。
競馬の開催は基本的には自然環境の下で行われるものであり、こうした環境変化への対応は、競馬の公正性・信頼性を担保する意味合いからも大きなテーマとして捉えなければならないことと認識しています。

また、こうした環境変化との関連で申し上げると防災対策にもより一層の注意を払う必要が増してきているものと捉えております。今年は、大規模地震や豪雨、台風による各地での被災と自然災害が多発しております。各事業所自らの防災のみならず地域社会における防災拠点としてもその機能を最大限に発揮できるよう不断の備えを怠ることのないように心がけていきましょう。


さて、今年は11月4日・日曜日に京都競馬場で地方競馬を象徴するダートの祭典「JBC3競走」が行われます。
これまで地方競馬各主催者とは様々な連携協調策に取り組んできているところですが、今回の試みは地方競馬関係者一同が更に一歩進んでJBC競走をブランド化するための施策としてJBC競走の本会での実施について要請があり、それを受けたものであります。当然、今年限りの施策となりますが、来年以降の地方競馬での実施がより広範に周知され、ひいては日本の競馬全体の発展のためにも成功に導いていきたいと思います。

さらに、本年からの新施策として「キャッシュレス投票サービス・UMACA(ウマカ)投票の導入」が始まります。このサービスは、専用ICカード「JRA-UMACA」を利用して“馬券レス”“現金レス”で手軽に勝馬投票をお楽しみいただけることが最大の特長となります。従来、現金投票事業所では取り扱うことの出来なかったWIN5や海外馬券にも対応が可能となることから、現金投票事業所においても幅広く勝馬投票がお楽しみいただけるツールとして定着するよう努めてまいりたいと考えております。順次、全国の現金投票事業所に円滑に導入できるように努めるとともに、この施策が現金投票事業所の活性化の一助となることも願っているところでもあります。

あわせて、この夏から、開催競馬場において接客面を中心としたホスピタリティー向上のための取り組みが始まりました。来月からは、ウインズを含む全国的な取り組みとなります。
今一度、接客というソフト面でのサービスのあり方についても、基本に立ち返り「経営の基本方針」にあるとおり「私たちは、お客さまを第一に、皆様にご満足いただけるよう取り組んでいきます。」の精神を実践していきましょう。

さて、これから以降のことについても触れていきたいと思います。

先ずは「2020東京オリンピック・パラリンピック大会への取組み」についてであります。本工事は来年10月末の竣工を予定しておりますが来年8月にはテストイベントを計画しており、それまでには競技を行うために必要な施設はほぼ完成する予定です。今年の秋には組織委員会工事も始まり、再来年に行われる本大会に向けていよいよ本格的に準備が進められます。無事に本大会が迎えられるように細心の注意をはらいながら進めていきたいと考えております。
また、選手の派遣といった面でも各競技の候補選手におかれては、納得のできる競技人生が送れるようにJRAとしても可能な限りのバックアップを行ってまいりたいと考えています。悔いのないように残された時間を全力で有効に使い果たしてください。

次に、競走馬のセカンド・キャリアの問題についてです。具体的には競走馬を卒業した後に乗馬に転用するためのリトレーニングを組織的に取り組み始めていますが、さらに前進していくためには、改めて関係者が共通の基盤の上で議論を行うことが求められます。少しずつであっても、前に進むことが肝心だと捉えております。英知を結集して成果を示していきたいと考えています。

他にも現在取り組んでいる重要課題はありますが、これからの大きな課題として一つだけ触れておきたい事があります。それは「少子化・高齢化」という日本全体が抱えている課題への対応です。
それぞれの部署において、競馬産業の各分野における将来の担い手を如何に確保していくのか、幅広くこの課題に対する問題意識を持ちながら、より一層取り組んでいく必要があるものと捉えております。
今を生きている私たちこそが、未来の礎を築くことができるのだし、だからこその責務でもあると認識してこの課題に取り組んでいきましょう。


毎度申し上げていることではありますが、私たちJRAは競馬の開催を通じて夢と感動をお客様に提供することで成り立っている組織です。皆様方におかれましては、競馬という素晴らしいエンターテイメントを提供できるよう、将来にわたって競馬のみならず様々なことに夢をはせながら業務に当たっていただけたら幸いです。

最後になりますが、皆様のご多幸・ご健勝をお祈りしつつ、私からの挨拶とさせていただきます。